【aman_0028】兄妹秘哀〜イヤなのに、カンじちゃう〜
ヘッドホンを付けてパソコンの画面を眺めている時だけが、俺にとって唯一の心安らぐ時間だ。今もそうしている。(もうこんな時間か……)時計の針が指しているのは1時。弟の部屋から明かりがもれていた。双子の弟である陸人(りくと)は、スポーツマンで優等生。部活の朝練もあるから、こんな遅くにまで起きていることは珍しい。俺じゃあるまいしと思いながら、足音を忍ばせて弟の部屋へと向かった。部屋の前まで来ると、閉め忘れたのであろうごくかすかに開いた扉の向こうから、小さな声が聞こえてきた。「や、やっぱり……こんなのまずいよ、有紗」嫌な汗が滲んでくるのを感じながら、俺は扉の隙間へ顔を近づけた。俺は自分の目を疑う。妹の有紗が、無我夢中といった感じで双子の弟・陸人の亀頭を吸いむしゃぶっていた。兄と妹とでこのような行為におよんでいるのを目の当たりにして、苛立ちや嫌悪感がこみ上げ、目の前で繰り広げられている光景に唖然として、金縛り状態に陥ってしまう。さらに自分の存在を貶し、無視する妹達に俺の中で何かが弾けた。男性器をぎちぎちに勃起させている下腹部から、黒い情動が胸のあたりまで逆流してくる。(そっちがその気なら、こっちにも考えがある)俺は足音を忍ばせて部屋まで戻り、スマートフォンを手に取り、細く開いた扉の隙間から、二人の様子を隠し撮りを……。さて……と。この画像、どう利用してやろう?
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